2013年8月2日金曜日

原爆の日を前に、両親の墓参り。孤独に耐え生きるしかない

8月に入り、間もなく、9日の長崎・原爆の日が来る。毎年、この日だけは、忘れない。母親、クララ田川ワサの命日でもある。45歳。若くして、原爆の恐ろしい火に燃え尽きた。悲しいかな、遺体も、骨も、拾えなかった。残酷さに嘆いた日でもある。今年で、68年になる。父親の故郷、外海・黒崎の墓参りに出かけた。一族の墓は、集落の中央にある。もとは畑だった段々の丘を、教会の墓地にした。写真上に、遠くに見えるのが、地元で「城(じょお)」と呼ばれている岬の山。その向こうに、海・五島灘が広がる。この日の海は、青々としていた。遠藤周作の名作「沈黙」は、あの城(じょお)の傍らの海から、宣教師2人が夜陰にじょうじて上陸した。そこから物語が始まる。★8月9日は、母親の命日であると共に、1人の少年が孤児になり、修道士の道へ進んだ運命の日でもあった。神に呼ばれたわけだが、余りにも代価は深刻だった。17歳、自分で、行くべき道を決めた。少年の人生は、そこから本格的に始まったといえる。★クチに出して、言うたら、いけない。心のなかで、思うのです。ニンゲンって、孤独なんです。他人は、お前のこと、誰も気にして、いない。自分のジンセイだろう。自分で耐えるしか、ない。お前のジンセイ、満足だったか。満足して、死ねるジンセイが、幸いです。

2 件のコメント:

  1. トマさんのブログを読んでいたらアビラのテレサの言葉を思い出しました。

    Nada te turbe, nada te espante
    Todo se pasa, Dios no se muda,
    La paciencia todo lo alcanza,
    Quien a Dios tiene nada le falta sólo Dios basta.

    何事にも乱されない、何事も恐れない。
    すべては過ぎ去るが、神様は動かない。
    忍耐がすべてを成し遂げる。
    神様と歩む者は、何も欠くことがない。
    ただ神様だけが全て。

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  2. お母様の永遠の安息、そして世界の恒久平和を心を合わせて祈り続けます。

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