2012年6月14日木曜日

梅雨晴れの長崎へ。北海道から、夫妻の旅。初めて出会う人は?

夫が、定年退職した。妻は、まだ長崎へ1度も行ったことがない。「ぜひ行きましょうよ」。夫妻は、北海道の札幌を、朝の6時に出て、羽田で乗り継ぎ、午後1時頃には長崎駅前へ着いた。長崎は梅雨なのに、空は明るく晴れ間があった。妻が、騎士誌を愛読していたので、早速、電車に乗って、聖コルベ館へきた。
午後から、しばらく自室で休んでいた私は、3時頃、聖コルベ館へ出た。夫妻は資料室の展示ケースに寄り添っていた。声をかける。3人は、ヒザ付き合せて、座った。なぜ、なんだ。私のカオは、ホホがふくらみ、エビスさんのようになった。自分でも、よく分かる。「ハッ、ハッ、ハ」と、愉快になって、夫妻に語りかけた。「お元気そうで。ああ、よかった。お元気ですね」。奥さんは、私の快活に安心したようだった。ご主人は、妻を、教会へ送り迎えの役目。そういう例はよくわかります。今度は夫が、「ハッ、ハッ、ハ」と笑った。
旅は、5日間という。外海へ行って、日曜日の浦上天主堂のミサで祈りたいと微笑む。遠い北海道から長旅をつづけて、目的の長崎へ来て、最初に出会ったのが、修道士だった。修道士の笑顔だった。そう思えば、なんと、出会いの微笑みは、大きな痕跡を残すことか。「小さな旅でも、大きな恵み」と主張してきた意味の深さを感じた。
ダンナさんが「写真、撮らせてください」とお願いしたから、好感が持てたのだろう。「長崎オラショの旅」「十七歳の夏」を買って、夫妻はルルドへ登って行った。夕べのロザリオのとき、夫妻を思い起こして、心に爽やかな風が抜けていた。★写真は、眼鏡橋に咲くアジサイ。

4 件のコメント:

  1. こちらは雨になっています。
    つい先程、郵便集配にポーランド語の「焼けたロザリオ」の本を届けてもらいました。感動しています!早速、写真を撮って「コンラド写真館」に載せておきました。小崎さん、おめでとうございます。印刷は素敵ですよ!

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  2. 元日のエリザベット2012年6月14日 23:07

    長崎に来たら、まず最初に会うのが、小崎修道士さん、
    帰る前に、最後に会うのも、小崎修道士さん、
    これが巡礼の掟です。

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  3. 長崎は梅雨晴れでもうアジサイが咲いていますね。早いではないでしょうか。こちらは雨になっています。梅雨みたいな天気です。クラクフはジャスミンが満開になっています。良い香りです。たぶん土曜日からもっと暖かくなります。北海道の夫妻が無事にご帰宅をされますようにお祈り申し上げます。明日、ポーランド語版の「焼けたロザリオ」小野本をお送りします。お楽しみにお待ちください。

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  4. Mitsuhashi Rieko2012年6月15日 10:12

    小崎修道士さんは、長崎のあちらこちらにおられます。

    外海の黒崎教会や遠藤周作文学館、聖コルベ記念館
    におられない時は聖フランシスコ病院、入院中もどこかに消えて付き添われている千草さんが探すのが大変です。

    聖母の騎士だけじゃなく、長崎だけじゃなく、神様の愛の第一線の営業マンですね。

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